ヴァチカンのエクソシスト | The Pope's Exorcist (2023)
3.4/5.0
登場人物や舞台が物語の成立に必要な最小限で構成されていながら、どのキャラクターにも個性と役割がきちんとあり、シーンごとの画の見せ方もオーソドックスではあるが丁寧に決まっていて、終劇までしっかり面白い作品だった。
悪魔祓い系映画(というジャンル分けが正しいかは分からないけれど)の伝統的な部分は茶化さず真面目に引き継ぎつつ、現代的な演出も組み込んでいて、俳優達もみな自身の脚本上の役割をきちんと解釈のうえで演じているように感じられた。
きっとこの映画の製作チームはすっごく実直な職人魂を持った人達で構成されているのだろうなー! と思ってしまった。