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Cinema Review

ミッチェル家とマシンの反乱 | The Mitchells vs. the Machines (2020)



3.9/5.0

冒頭から終幕まで飽きたり中だるみするところなく、楽しい気持ちで鑑賞した。

かといって終始ハチャメチャなアクションやドタバタが続くわけではなく、物語全体を通しての緩急の演出設計のレベルがとても高い。

ハイテンションなシーンがベースにあるからこそ、主人公たちの心情の奥底を描く静かなシーンの微細な演出も対比的に際立ってくる。


物語に用いられるモチーフの数々は現代的だったりハイテクだったりしながらも、家族の愛の形とはどうあるべきかという普遍的なテーマが根底にしっかりあって、地に足のついた物語として成立しているところが素晴らしいと感じた。


インターネットなしでは生活が難しくなった時代に生き、ゆくゆくはAIも同じく必要不可欠な存在になろうとしている我々への風刺が終始効いていて、そのメッセージはユーモアに包まれていながらも痛烈。


数々のネットミームネタやSNSリア充達に抱いてしまう劣等感等のネタは、世界共通のものなのかと驚きながらも笑った。特にお掃除ロボットのあるあるギャグは切れ味が最高だった。


また、家族の思い出あるある (特に苦い方の) もまた国や人種を越えて共通するところがあるのだなと苦笑いしてしまった。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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