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Cinema Review

LEGO (R) ムービー | The LEGO (R) Movie (2014)



4.2/5.0

世界中の家庭にけっこうな確率で存在している、もしくはしていたであろうLEGOブロックの意匠を全面的に用いた演出の完成度の高さに驚かされた。

LEGOで遊んだことがある人ならよく分かるLEGOあるあるに何度もニヤニヤしてしまったし、ネタバレになるので具体的な言及は避けるが他の映画作品では到底実現しないであろうゲストキャラ達の登場 (と明確な演出意図あっての雑過ぎる扱われ方) に度肝を抜かれた。なんとロックな。


モノを創り出すとはどういうことか、創造の根源にある想像という行為にはどんな可能性があるか、LEGOの作り手達は創造と想像にどう貢献できると信じているのか…

一流玩具メーカーの、自分達のプロダクトへの謙虚だけれど確固たる誇りがとても強く感じられた。

この映画の制作者達の完全にイカれているのに真摯な物語を作れる (それこそ創造だ) 破天荒な才能もまた、素晴らしいと思う。


子どもの頃ってみんな、これぐらいクレイジーで脈絡ない想像の世界で遊んでいただろう? まだ忘れていないだろう? 自分が宇宙船だと思って組み立てたならそれは宇宙船だろう、それはお前の宇宙を飛ぶだろうと語りかけられているような貴重な映画体験だった。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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