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ビーキーパー | The Beekeeper (2024)
- Shoji Taniguchi
- 1 時間前
- 読了時間: 1分
3.4/5.0
「サボタージュ」や「フューリー」などを手掛け、重量感や緊張感のあるアクション演出に定評のあるデヴィッド・エアーが監督を担い、ハリウッドにおけるアクション映画ジャンルのスーパースターとして名高いジェイソン・ステイサムが主演する作品。
かつて機密の暗殺部隊で工作員として働きながら、その職を引退し養蜂家として暮らしていた主人公が、ある悲劇をきっかけに特殊詐欺集団への復讐を開始するという筋書き。
ジェイソン・ステイサムのハイレベルな身体演技とデヴィッド・エアーの重厚で安定した演出の相性が良く、次々と繰り広げられるアクションや物語の展開に気が散ることなく没入できる。
作品タイトルでもある「ビーキーパー (養蜂家)」について、序盤では主人公が現役引退後に選んだ実直な職業ということ以上の意味がないように見えて、中盤にその言葉の定義が変わる展開があり、やや強引でこじつけ感はあったものの、なるほどと楽しむことができた。
とはいえ脚本に捻りがあると感じたのはそこぐらいで、他は徹頭徹尾、勧善懲悪型のシンプルなアクション映画の佳作といった印象。
あれこれ深く考えずに安心して楽しめる、こういった作品の鑑賞もまた良いものだと感じた。