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Cinema Review

プリデスティネーション | Predestination (2014)



4.3/5.0

「夏への扉」や「宇宙の戦士 (映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の原作)」で有名なSF作家ロバート・A・ハインラインが1950年代に書いた小説を原作とする映画で、オーストラリア出身のマイケル&ピーター・スピエリッグ兄弟が脚本と監督を手掛けている。

予測不能な物語の展開がとても面白く、私のようなSF映画好きにはたまらない。


イーサン・ホークが主演する主人公のバーテンダー、彼が働くバーを訪れた男ジョン、サラ・スヌークが演じるジェーン、ジェーンが生んだが生後すぐに誘拐された赤子、正体不明の連続爆弾魔フィズル・ボマーといった人物達が登場し、それぞれがどのような人生を送り、それぞれが本当は誰なのかという謎が終盤において怒涛の勢いで解けていく。

原作の邦題は「輪廻の蛇」で、小説内で主人公が着けている指輪にも、自身の尾を噛んで環をなすことで始点も終点もない循環を象徴するウロボロスが刻まれているが、物語の構造もまさにその形となっている。


予算やスケールが大きかったり派手な見せ場がある作品では決してないけれど、鑑賞後にじっくりと思い出したり再鑑賞したくなる、隠れた秀作SF映画といえるだろう。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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