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Cinema Review

バッドランド・ハンターズ | Badland Hunters (2024)



3.6/5.0

冒頭から終劇まで安定感のある面白さで、茶目っ気のある笑いどころも含めて楽しみながら鑑賞した。

序盤で何箇所か微妙に演出が軽いかなと感じるところがあり、ハードな世界観とこの軽妙さのギャップでコント的にならないかなと不安になったが、全体を通して観れば些細なことかなと思う。


ポストアポカリプスな世界の物語でありながらその脚本の軸に家族的情念がしっかり関連し、それが登場人物達の行動原理に説得力を与えているところが実に良い意味で韓国映画らしいというか、民族的な強いコンテクストがやはりその根底部分にあるのだろう。


それはともかく、今や世界中に多くのファンを持つマ・ドンソクの画力というかオーラというかは、やはり桁違いだなと再確認した。

スクリーンやディスプレイを通してでもその質量が伝わってくるかのような、正に唯一無二の存在感。スーパースターだなあ。


マ氏のみならず他の俳優達 (とスタント) も重量感のあるハイレベルなアクションを演じ切っていて感銘を受けたが、特にクロースアップと手持ち撮影を多用した格闘戦のカメラワークだけは、戦闘の臨場感を演出したかったのであろうことは想像できつつ、少し揺れ過ぎではないかと思ってしまった。

あんなに揺らさず、寄り過ぎず、何なら少し引きめのアングルからほぼ固定のカメラでどっしり撮るぐらいでも、マ氏の迫力はきっと充分過ぎるほど鑑賞者に伝わってくるはず。

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Auther:

Shoji Taniguchi | 谷口 昇司

Creative Director

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美術大学にて映像を中心に学び

現在はマーケティング業界で働き中

映画やドラマを観ている時間が幸せ

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