10月27日
ドント・ムーブ | Don't Move (2024)
3.9/5.0 サム・ライミが製作に関わっているサスペンス映画で、脚本・監督・出演者ともに経験豊富で有名というわけではないけれど、とてもシンプルかつ完成度が高い作品で、その演出に惹き込まれる。 幼い息子を亡くした母が主人公で、その悲劇が起きた森へ彼女が訪れるが、そこで遭遇し...
10月15日
告白 コンフェッション | Confession (2024)
1.5/5.0 「カイジ」や「アカギ」といった心理的駆け引きの演出が特徴の漫画作品で有名な福本伸行が原作を、「沈黙の艦隊」や「太陽の黙示録」といったポリティカルドラマを得意とするかわぐちかいじが作画を手掛けた漫画作品を原作とする、74分の中篇映画。...
6月1日
シグナル | The Signal (2014)
2.9/5.0 SF的な展開を想像させるサムネイル (扉絵) が気になり鑑賞した。 映画序盤は若者3人 (うち2人は恋人の関係) のロードムービーといったトーンで、派手だったりケレン味を感じる画はないが、丁寧で上質な広い風景の力も借りて物語世界に引き込む演出がされている。...
5月17日
ダークシティ | DARK CITY (1998)
4.5/5.0 「アイ・ロボット」や「ノウイング」といった、極めて通好みなSF映画を手掛けてきているアレックス・プロヤス監督の1998年の作品で、大好きな映画なので久しぶりに再鑑賞した。 SF的な設定があることは物語が始まってすぐに分かりながら、その始まり方や世界感のトーン...
5月17日
コンクリート・ユートピア | Concrete Utopia (2021)
2.5/5.0 大災害によって世界が壊滅した中、唯一崩壊せず残ったアパートの人々はどう生きていくのかという、ポストアポカリプスなサバイバルをテーマにした作品。 韓国映画の近年のレベルの高さには注目しているので、こちらも期待して観賞した。...
5月17日
WXIII 機動警察パトレイバー | WXIII: PATLABOR THE MOVIE 3 (2001)
3.9/5.0 機動警察パトレイバーのアニメ映画版3作目で、押井守監督が手掛けた1・2作目と比較すると注目が集まりにくいが、脚本と演出がとても繊細かつ丁寧で、ひとつの物語として完成度が高い作品になっていると感じた。 パトレイバーの作品群に共通する設定として、私達が知っている...
5月9日
ゴシカ | Gothika (2003)
2.8/5.0 ずっと昔に知人からおすすめしてもらったが観賞できていなかったので、観賞してみた。 刑務所で臨床心理士として働く女性を主人公にしたサスペンスホラーの佳作といった印象だった。 出演する俳優達は主演のハル・ベリー、助演のロバート・ダウニー・Jrにペネロペ・クルスと...
4月17日
フォーガットン | The Forgotten (2004)
3.1/5.0 数あるハリウッド映画の中で、良くも悪くも想定外の展開や種明かしがある作品として話題にあがることが多いこの映画を、そろそろ自分も観てみようという気持ちで観賞してみた。 不幸な事故で子を失くし精神不安定な状況にある主人公が、その存在を忘れられず生前の子の写真やビ...
4月15日
マダム・ウェブ | Madame Web (2024)
2.2/5.0 MARVEL関連作品でありながら、Disneyが展開するMCU (Marvel Cinematic Universe) ではなく、SONY配給のSSU (Sony's Spider-Man Universe)...
3月28日
三体 | 3 Body Problem (2023)
4.7/5.0 SF界のノーベル賞とも呼ばれるヒューゴー賞を獲得している原作小説の三部作を読み終えた時、これほど巨大で圧倒的なスケールのSFはほとんど読んだことがないと度肝を抜かれたが、その物語が遂に実写ドラマ化されるということで、期待と不安が半分ずつで鑑賞した。...
3月28日
Search / #サーチ2 | Missing (2023)
3.3/5.0 映画全篇がラップトップ・スマホ・スマートウォッチ・監視カメラ等のウィンドウの中で描かれるという、仮にひらめいても誰もやらないような演出を本気でやってみた的なシリーズの2作目。 よくそんな描き方が思いつくなぁと驚くような演出手法は1作目と同じく健在で、それはい...
3月4日
殺人の追憶 | Memories of Murder (2003)
5.0/5.0 自分にとって初めて本格的に鑑賞した韓国映画で、今や世界的にその才能が認められたポン・ジュノ監督のキャリア初期の作品。韓国で実際に起きた痛ましい事件をベースとした脚本の構成力や演出の凄みに圧倒された。 陰鬱とした重苦しい空気が映画を支配していて、現代的なモラル...
2月23日
ハロウィン・キラー! | Totally Killer (2023)
2.8/5.0 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に「スクリーム」を掛け算したら面白くなるに決まっていますよね、と企画書類に書いてあったんじゃないかと思ってしまう映画だった。 2020年代から見た1980年代の、良くいえば大らかな、悪くいえば粗雑な文化のひとつひとつに主人公...
2月23日
ザ・メニュー | The Menu (2022)
3.5/5.0 かなり独特な舞台設定と脚本で、観る人によって賛否の評価が分かれそうだけれど、個人的には次の展開がどうなるのか惹きつけられて、終劇までとても面白く観ることができた。 人間にとっての創作とは何か、それと向き合う人々とは何者なのかといった哲学的な問いも含んでいそう...
2月23日
アンテベラム | Antebellum (2020)
3.9/5.0 アメリカという国家が未だ完全には乗り越え解決できていない人種差別問題について、その様々な種類の痛みも含めて描き出されていた作品だった。 物理的・肉体的な迫害のシーンは当然辛かったが、表面上はハッキリ見えずとも心理的に蔑まれていると気付くといったシーンの方が、...