10月23日
イエスタデイ | Yesterday (2019)
4.5/5.0 あるアクシデントをきっかけに、世界で最も有名なロックバンドといえるビートルズが存在しない別の現実世界へ迷い込んでしまったしがないミュージシャンを主人公にした、ファンタジー映画。 「トレインスポッティング」や「スラムドッグ$ミリオネア」を手掛けたダニー・ボイル...
9月25日
紙ひこうき | Paperman (2012)
4.5/5.0 ディズニー製作による、台詞なしの短篇アニメーション。 主人公の男性が、突風によって出逢った美しい女性のことを忘れられずにいたが、その女性を職場の窓越しに発見し、自身に気づいてもらうために紙ひこうきを折って何度も飛ばすものの、上手く届かず… という物語。...
9月1日
機動警察パトレイバー2 the Movie | Patlabor 2 The Movie (1993)
4.9/5.0 伊藤和典が脚本を、押井守が監督を担った1993年公開のアニメ映画で、ゆうきまさみによる原作漫画やアニメーションシリーズがあるが、世界観や登場人物をそれらと共有しつつ、この作品独自の物語になっている。 ある人物によって引き起こされた関東エリアでの爆破事件によっ...
8月25日
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 | Ghost in The Shell (1995)
4.9/5.0 士郎正宗によるSF漫画を原作に、伊藤和典が脚本を、押井守が監督を手掛けた1995年公開のアニメ映画。 大友克洋が自身の漫画を原作に製作した「AKIRA (1988)」と並んで、SFアニメーションの歴史の転換点となり世界中の製作者に大きな影響を与え、多くのフォ...
7月6日
アキラ | AKIRA (1988)
5.0/5.0 「大友克洋以前 / 以後」という言われ方もあるほどの偉人でもある漫画家の大友克洋が、自身の漫画作品をもとに製作したアニメーション映画。 自分にとっては、この映画の公開当時や漫画の連載当時に多大な影響を受けた大切な作品。...
5月23日
第9地区 | District 9 (2009)
4.7/5.0 自分が最も注目している映画監督のひとり、ニール・ブロムカンプの長編映画デビュー作で、何度も観返すほど大好きな作品。 ニール監督の自主制作SF短篇の世界観設定がベースになっていて、ピーター・ジャクソンにその潜在的な才能を見出され、同氏が製作にも関わっている。...
5月17日
ダークシティ | DARK CITY (1998)
4.5/5.0 「アイ・ロボット」や「ノウイング」といった、極めて通好みなSF映画を手掛けてきているアレックス・プロヤス監督の1998年の作品で、大好きな映画なので久しぶりに再鑑賞した。 SF的な設定があることは物語が始まってすぐに分かりながら、その始まり方や世界感のトーン...
3月28日
三体 | 3 Body Problem (2023)
4.7/5.0 SF界のノーベル賞とも呼ばれるヒューゴー賞を獲得している原作小説の三部作を読み終えた時、これほど巨大で圧倒的なスケールのSFはほとんど読んだことがないと度肝を抜かれたが、その物語が遂に実写ドラマ化されるということで、期待と不安が半分ずつで鑑賞した。...
3月28日
オリー | Lost Ollie (2022)
4.6/5.0 持ち主だった少年と離れ、孤独な迷子になってしまった人形のオリーと、同じく孤独に過ごしてきた人形たちが、それぞれの帰る場所へと果敢に向かう旅の物語。 概要だけだとワクワクするアドベンチャーのように思えるが、その主役達の過去と現在の辛い体験の描かれ方はとてもビタ...
3月14日
ファンボーイズ | Fanboys (2008)
4.7/5.0 スター・ウォーズシリーズと、ジョージ・ルーカス監督がこれまで世に送り出してきた映画のファンであればあるほど、この映画が愛しく感じられ、高く評価するはず。 加えてスター・トレックシリーズも好きな人であれば、なおさらだろう。...
3月4日
殺人の追憶 | Memories of Murder (2003)
5.0/5.0 自分にとって初めて本格的に鑑賞した韓国映画で、今や世界的にその才能が認められたポン・ジュノ監督のキャリア初期の作品。韓国で実際に起きた痛ましい事件をベースとした脚本の構成力や演出の凄みに圧倒された。 陰鬱とした重苦しい空気が映画を支配していて、現代的なモラル...
2月23日
ガタカ | Gattaca (1997)
5.0/5.0 90年代末に公開された寓話的なSF映画だが、21世紀に入ってからの遺伝子工学の加速度的進化と、そのスピードに追いつけない人類の文化的・生物学的なモラルの進化の問題が予見的に描かれている。 そのテーマは古びないどころか、今後の私達にとってさらに重要なものとなっ...
2月23日
キッド | The Kid (1921)
5.0/5.0 公開から1世紀経っても、そしてきっとこの先も色褪せない、上手に生きられない人々の悲哀と普遍的な愛のあり方が描かれた傑作。 チャップリンの凄まじい身体と表情の演技で台詞がなくとも喜怒哀楽の感情が伝わってくるし、何よりスラップスティックコメディの始祖ともいえる圧...
2月23日
ニュー・シネマ・パラダイス | Nuovo Cinema Paradiso (1989)
5.0/5.0 私達にとって映画とは何なのか、人生とは何なのか、故郷とは、心の在り処とは… 自身のこれまでの年月と、決して幸せなことだけではなかった道のりに重ね合わせてしまい、心を大きく揺り動かされてしまった。 俳優達の演技や劇伴の素晴らしさはもちろんだけれど、これほど素晴...
2月20日
ラ・ジュテ | LA JETEE (1962)
4.6/5.0 伝説的SF映画とも言われるこの作品の、ほぼ全篇をモノクロスチル (静止画) の連続性とナレーションだけで構成するという演出に唯一無二ともいえる芸術性の高さを感じた。 あえて何もかもは見せない、聞かせない、説明し過ぎないことによって、映画というフレームの外の世...